「いい求人探し」は「自分探し」と「青い鳥」
「このままでいいのか?」そんな風に思ってご相談にいらっしゃる方が増えています。
そして「いい求人が見つからない」「なんかいい求人ありませんか?」というお話も多くいただきますし、
「いい求人があれば転職したい」とおっしゃる方が多数います。
私たちは「嘘が書いてある求人」や、「退職者が同じ理由で連続しているような企業」などの求人はお預かりしていません。
そう言う意味で弊社に「悪い求人」はない、と思っています。
ただ、「いい求人ありますか?」という問いかけはとても難しい。
なぜなら、その人によって「いい」基準が違うからです。
「いい求人探し」とは「いい求人とは何か」を自分なりに定義する「自分探し」なのです。
いい求人探しにいらっしゃった方と面談を通してこんなお話をしています。
仕事内容:業務の特長はどんなものか、その特長に合う性格はどういうものか
人:社長や社員の人柄、社風。職場を見た雰囲気
お金:入社時の給与、入社後の伸び、賞与(評価制度)の状況
時間:残業時間、休日数など。
その他:福利厚生、育児介護関連の制度など。
このような項目についてお話ししながら、ご自分が何を大切にしたいか優先順位をつけて、
「自分の優先順位に合う求人」と言う視点を持つためのお手伝いをしています。
しかしこのように書いていくと、「求人票には書いていない」「求人票の記載内容だけではわからない」ものが多く、インターネットで集められる情報には限界があることにお気づきでしょう。
ですから、応募して自分の目で確かめる、あるいは、私たちエージェントなどを利用して一緒に確認していく、など、一歩踏み込んだ情報収集が必要になります。
また、「いい求人」を探っていくことで、今のご自身の環境が恵まれているものだと気づくことも多々あります。
その結果、「転職活動を止める」ご判断をされる方もいらっしゃいます。
モヤモヤを抱えたまま働き続けるよりも、スッキリして今の仕事に打ち込むことができれば、ますます活躍もできると思います。
幸せの青い鳥を探して旅をした兄妹が、最終的には自分たちが最初に居た場所で青い鳥の羽を見つけた物語のようなものです。
ですから、私たちとの面談を通して、転職を止めるという決断をするのも、それはそれで、私たちもお役に立てて良かったと思うのです。
〜後日談〜
上記記事を2021年8月に掲載したところ、ご登録者からこんなメールを頂戴しました。
とても心に沁みました。
大変申し訳ないのですが、転職活動を一旦休止したいと思います」
記事を含め、私たちとの関わりがその方の転職についての決断・選択のお手伝いになったのなら何よりです。
山形で暮らしていく働く人々が、より幸せになるような活動を私たちは続けていきたいと考えています。
(文:国家資格キャリアコンサルタント 株式会社ジンジャーズ取締役 佐藤大輔)
2018.11.26公開/2022.4.11改訂